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ニュージーランドの移民政策
移民政策というモノ自体、実は移民問題
と言われる内容と表裏一体なんですが
まずそもそも政策という名前からお察し
いただける通り?
既に制定されている法律等の前段の話し
になります
まぁ一言でいえば、ニュージーランドへ
移住してくる人達に対する政府の方針や
見解のようなモノだとお考え下さい
つまり
ある意味ではまだ法律にもなっていない
不確かなモノという言い方も出来ますが
別の言い方をするならば今後の先行きを
見通せるモノともいえますよね 笑
覚えておきたい事としては、移民政策を
始めとする、様々なニュージーランドの
政策というものは
まずは、ニュージーランドに在籍してる
各政党が掲げている政策が其々に有り
各政党が自分達の政策を国民に評価して
もらった上で
その後選挙で戦って議席を確保!という
順番になります
なので、ニュージーランドの移民政策は
そもそもは
新しく年が明けたので、さぁて、今年は
移民にとって、嬉しい年になるのかな~
厳しい年になるのかな~
・・・みたいなモノでは無くて 笑
選挙前に既に掲げている移民政策や他の
色~んな政策に対しまして
総選挙で選ばれた政権与党が政府として
どれ程の実行力をともなって、各事案を
成し遂げるのか?という話しになります
ですので選挙の後のシナリオというのは
ある程度は見通せるという訳ですね
という事で
今年、ニュージーランドは再び労働党が
政権与党に返り咲いたわけですが
その内訳はと言うと、総選挙で選ばれた
第一党である国民党が
連立政権を組んだ労働党+グリーン党+
ニュージーランドファースト党の連合に
引きずり降ろされるという・・・
まぁ何と言いますか国民世論を二分する
センセーショナルな幕引き?でスタート
しているとおり
ニュージーランドの政界は今・・・
ヒ、ジョーに混沌としてると思います!
その様な状況の中、ニュージーランドの
移民政策がどの様になっているのか?を
今回は少し考えてみたいと思います
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ニュージーランドの移民政策
重要なのは雇用と経済
まず、政権与党が例えどの党であったと
しましても・・・という前提で
とっても大事なお話しをしておきます!
※と言っても僕個人の考えですが 汗
細かい話しを言いだせば色々あるんだと
思うのですが
ニュージーランドの移民政策についての
あれこれを考える時に
ニュージーランド政府が最も考えてる事
あるいは、一番気にしている大事な事と
しましては・・・
移民政策にともなうニュージーランドの
経済と雇用への影響!
ハッキリ言ってこれに尽きます
コレだけ!といっても言い過ぎでは無い
とすら思います( ̄▽ ̄)
どんな大義名分や人道的なもの言い等が
有ったとしても
最終的には、この経済と雇用への影響が
最大限に考慮されて判断がなされる!と
肝に銘じておいてください
まぁ逆に言えば?
ニュージーランドへ移住するという事を
どう定義をするのか?にも関わってくる
話しですが
永住権やワークビザなど、働けることに
こだわるビザを必要としない形での滞在
として考えてる方にとっては
移民政策の影響は少ないと考えて貰って
良いと思います
例えば、一定期間滞在のロングステイを
繰り返す様なスタイルでの
ニュージーランド移住を検討してる様な
場合ですね♪
ですが元を正せば永住権やワークビザを
検討されてる方にとりましては
やはり・・・この移民政策というモノが
今後、自身の計画に大きな影響を及ぼす
のは間違いないとお考え下さいね
ニュージーランドの移民政策は移民問題と共存する
世の中何でもそうですが、原因が有って
結果があるというのはどこも同じでして
ニュージーランドの移民政策に関しても
元々存在している移民問題というモノが
大きく影響を及ぼしています
過去から現在に至るまで、世界各国から
移民を受け入れて来たニュージーランド
におきましては
日本ではあまり見られない、移民問題と
称する現象が存在します
ではニュージーランドでの移民問題とは
具体的にどういった事なのでしょうか?
【 ご注意! 】
これは、誰がそう思うの?という
主語が変われば
そもそも問題なの?という疑問が
生じるのですが・・・
一応そこは触れずに一般論として
お聞きくださいね 笑
程度・規模の大小を無視して項目を列記
して行きますと
多くの現地人達が、ファースト
ハウスを購入出来ない
一般~低スキルの雇用の競争率
の大幅増加
極度の都市部への移民の集中で
交通渋滞の悪化
医療費、ACC 、各ベネフィット
などの財政負担増
犯罪の増加、多様化
(麻薬、ギャング、他)
英語力が乏しい人材にともなう
コミュニケーショントラブル増
今回ここで取り上げてるの項目は比較的
主要な移民問題といわれてる内容ですが
これ、裏を返せば移民の受け入れに伴う
メリットと言いますか、恩恵についても
ニュージーランドは享受してる訳でして
今回は話がソレていくので余り大きくは
移民問題の功罪?冤罪?に関しましては
取り扱いませんが
これは少子化を含め人口が減少の一途を
辿っている日本にも言える話しであって
移民を受け入れることに伴うメリットと
デメリット(=移民問題)
この両者のバランスを絶妙に取りながら
政府としての指針を示すのが、移民政策
ということになりますよね
ニュージーランドの今後の移民政策は?
ではニュージーランドの今後の移民政策
一体どの様になって行くのでしょうか?
現政権は労働党を筆頭に、グリーン党と
ニュージーランドファースト党が連立を
組んで与党となっています
まずはジャシンダ・アンダーソン首相が
率いる労働党の移民政策を確認しますと
(昨年度実績74200人から
2万人~3万人カット)
失業率の大幅な改善
ワークビザの制限
・雇用主にニュージーランド人
の雇用を優先させる取り組み
の実施
・専門学校や大学卒業後に取得
できるPost Study Work Visa
の厳格化
(低いスキルや資格の人材に
対して制限)
詳しくは
WEB:http://www.labour.org.nz/immigration
まぁ、読んで頂くとお判りのように・・
どの項目をとってみても移住者にとって
向かい風と言って良いと思います
ただ就任直後ロイターのインタビューで
「予想値であり目標値ではない」と説明
する一幕も有って
移民政策としての各項目はありつつも?
実際に政権についてからは、やや慎重な
姿勢もうかがえます
REUTERS記事(日本語)
WEB:https://www.newsweekjapan.jp/headlines/world/2017/11/202770.php
では何が有っても?労働党に引っ付いて
まわってるグリーン党の政策はというと
スキルがあるのなら永住権を
許可すべき
投資家移民に対しての厳格化
詳しくは
WEB:https://www.greens.org.nz/page/immigration-policy
部分的な対象に向けてしか言及してなく
移民に関心が無いの?とすら思える内容
とも言えます
「触らぬ神に祟りなし」「君子危うきに
近寄らず」といった感じでしょうか?
そして何が有ってもニュージーランド人
最優先!
ニュージーランドのトランプ?と異名を
持ってるのかどうかは知りませんが
時代の風雲児、ウィンストンピータース
率いるニュージーランドファースト党の
政策はというと・・・
脅かす移民を受け入れるべき
ではない!
年配の移住者、移民してきた
家族の合流に制限を設ける
移民の流入を、都市部以外へ
分散させる
秀でたスキルと必要な分野で
のみ移民を受け入れるべき
詳しくは(現在公式サイト改善中)
WEB:http://www.nzfirst.org.nz/
まぁけんもほろろという感じなんですが
・・・( ̄▽ ̄;)
ニュージーランド経済、ひいては今迄の
移民政策をけん引してきた国民党政権を
転覆させたのが
正にこのウィンストン・ピータース氏な
訳でして
※彼が労働党、国民党のどちらに
付くのかで政権が変わっていた
いまや彼は副首相というポストに就任し
ジャシンダ首相が子育て休暇のあいだは
何と首相代行です ( ̄_ ̄lll)
ニュージーランド内の特に移民の間では
相当に嫌われ者の彼なんですが 笑
さすがにこの展開では僕の知るアジア系
移民コミュニティーでは悲壮感が漂って
いましたね~
という事で、ここまで各党の移民政策を
確認してきましたが
表面上の内容だけをなぞれば、たしかに
移住を志す者にとってはマイナスでしか
ない移民政策だと思われます
但し、何度も触れていますがこの政権は
3党の連立政権です
各党が実現すべき政策は、何も移民政策
だけでは有りません
そして、各党の掲げている政策はまるで
反対の事を公約してるモノもあるのです
言うは易く、行うは難し!
果たしてこの政権の向かう所は何処か?
移民政策の落とし所は?
次の総選挙はまた3年後になるのですが
それを待たずとも・・活路は見い出せる
と個人的には思っています☆